王族でないセトには、膨大な魔力を使う術は使いきれなかったのです。 皆がいたから…そしてお前がいたからだ。
「王たる者が持つべき力とは、種族に由来する強い魔力ではない」 それがわからないセトには玉座につく資格はないのだ、と。
感想 王としての力を見せてセトを倒すレオと、倒れた敵に手を差し伸べるサリフィ。 「志願の目的は出世だ!」と公言してはばからないラントの品のなさを気に入らないアヌビスですが、かえって小娘を見定める丁度いい素材かもしれないと思うのでした。 日記を読んだ王様は、真実を知れてよかったと言います。
8それは王様がまだ幼い子供の頃の話でした。
漫画は絵と一緒に読むことでさらなる面白みがあります。
修練場の周りが騒がしくなってます。
それは王に影響を与え、その存在を揺るがした。
フェンリルの右腕。 貴方にはその権利がある」 真っ直ぐな目でサリフィに剣の先を向けるアヌビス 先程サリフィと交わしたやり取りが彼の脳裏に掠める 「分からない?それはどういう意味だ」 王様が完全な魔族だったら愛せないと、自分と同じ人間の血がないと愛せないというのなら所詮その程度だと言うアヌビスに対し 「違うよ」と冷静に否定するサリフィ 「だって両方あるのが『おーさま』だもの」 魔族と人間の両方の血を持ち、それ故にたくさん悩んできた だからこそ誰よりも強くて誰よりも優しい それが『おーさま』 「それが私のだいすきな『おーさま』。
そこまで読んだ所で王様は涙を流します。
ハイエナ族はかつて王族を裏切って敵国についたことがある一族だったのでみんなから嫌われていたのです。 ならば、自分が生まれる前の両親の事を聞きたい、とリチャードが提案し、アヌビスも受け入れて話しを始めます。
20ずっと脆弱な身体が疎ましかったレオだが、 サリフィに言われた言葉・・・ ーーーレオを立派な王だと思っているのは、 強そうな姿や立派な鎧だからじゃないーーー あの言葉を、ようやく理解し始めていた。
サリフィと王様の出会いを聞いていたテトラは、いつか自分も誰かの所へ嫁ぐならカッコイイ人がいいなと言うのですが、以外にもアヌビス宰相が好みだと言うのです。